浦和観戦の思い出に浸りながら差別的横断幕問題を憂う

まず始めに、私は言うまでもなく、あらゆる差別に断固反対です。先日、サッカーJ1浦和レッズのサポーターがスタジアム内に差別的横断幕を掲げた問題に対して科せられた、無観客試合という重い処分も、当然と思っています。この事件そのものと、それが後々まで残す影響を考えると、ただただ悲しいばかりです。

 

私は埼玉スタジアムでの浦和の公式戦を観たことはありません。したがって従って、本気の埼スタは知りません。しかし、本気のレッズサポは知っています。それは、2012シーズンの第33節、サガン鳥栖-浦和戦(ベストアメニティスタジアム)の事でした。
ベアスタのゴール裏には2階と3階があります。私がそれまでに観戦した試合では、アウェーサポ専用に用意されるのは2階席のみで、それが満員になったところすら観たことはありませんでした。しかしこの日、スタジアムに、ホーム側ゴール裏席に入った私は、衝撃を受けました。対面のアウェー席が2階3階とも超満員になり、真っ赤に染まっていたのです。そこから発せられる"We are Reds"の迫力といったら…。ピッチを挟んで真正面から飛んでくる声が、圧力として体をぐいぐいと押してくるようでした 。そして、赤黒の凝った横断幕も、紅く燃え盛るスタンドを強烈に演出し、決戦にふさわしい雰囲気を作り出しています。この衝撃は、テレビでは決して味わえないと思うし、ましてや私の拙い文章などでは到底表現しきれるものではありません。埼玉から遠く鳥栖まで、数千人が駆けつけ、大音声で選手を鼓舞するという事実。浦和やその他一部のチームのサポーターにとっては当たり前の光景かもしれませんが、私にとっては(恐らくは多くの鳥栖サポーターにとっても)正に衝撃という他ありませんでした。これを見られただけでもスタジアムに来た甲斐があった。そう思わせてくれました。こうした姿を見て、いつかうちのクラブ・サポーターもこうなっていきたい、と目標にする人もいるでしょう。こうしたクラブが引っ張ってこそ、Jリーグの発展があろうというものです。

 

然るに、今回の差別的横断幕問題。まず、浦和レッズとサポーターの評判を地に堕としたことはいうまでもありません。浦和サポは度々問題を起こしてきたのですから尚更です。Jを代表するビッグクラブたるべき浦和だけに、いっそうダメージは大きい。また、それに対する無観客試合という重い処分。アウェーサポも立ち入り禁止ですから、とばっちりを食う相手チームは大迷惑です。選手・スタッフの声ばかりが飛び交うピッチは、プロとしては空しいものですし、テレビで見ていてさえ味気ない。以前、無観客試合を控えたある選手が「練習試合みたい」等と話したと言いますが、普段の試合と同じテンションを保つのはやはり難しいでしょう。そして、個人的に一番残念なのが、クラブが独自に検討している、横断幕、旗、その他一切の掲示物の持ち込み禁止です。事ここに至っては、それもやむなしかとは思いますが…。あの鳥栖戦、もしそれらがなかったら、迫力はだいぶ削がれていただろうと思います。この規定が期限を区切ってのものなのか、恒久的に続くのか、現時点では判然としませんが、もうあの"We are Reds"は見られないのかと思うと、寂しい限りです。

 

今回の件で、浦和とJリーグのイメージダウン、人々の心を遠ざけた事とともに、観戦の楽しみの一部をも損なうという爪痕が残りました。浦和はクラブとして「今回の事案を機会に生まれ変わる」と宣言しています。できるでしょうか。私は、今度こそ生まれ変われると信じたい。
そして、これは浦和だけに限った問題ではありません。他にも例えば、開幕早々、立て続けに問題を起こしているサポーターを抱えるクラブもあります。彼らには、浦和の一件を見て目を醒ましてほしい。私たち、サッカーに関わる皆が、これをきっかけに考えなければなりません。こうしたことを変えていってこそ、Jリーグがより多くの人々に受け入れられ、愛される存在になっていけるのではないでしょうか。

 

最後に、この件にいち早く反応し、憂いの声をあげた浦和の槙野選手。彼がかすかに浦和の誇りを守ったと思います。

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